登壇者:工藤健(株式会社エコファーム 代表取締役(元 株式会社セブン-イレブン・ジャパン 代表取締役社長)
日 時:8月30日(土) 17:00〜18:30
場 所:D201号室
講演内容
今や生活インフラに欠かせないセブンイレブン。
工藤氏がセブンイレブンに入社した頃、日本のモータリゼーションやマイホームの大きなうねりの中で全く新しい業態であるセブンイレブンは躍進していた。
工藤氏の前歴は車メーカー・住宅メーカーを歩んでいた。身をもって体験してきたうねりの中から「変化」の予兆を読み取り、商品開発を実践してきた。変化の本質を掘り下げ、イノベーションを創造し、それを継続する、それプロセス自体がやがて他社では真似の出来ない商品やサービスに成長していく。
そのようなセブンイレブンは一社だけの独力で出来たのではない。色々なパートナーと連携しながら今の姿を導いたのだ。セブンイレブンはご存知の通りフランチャイズシステムの会社。しかし加盟店だけを組織化したのではない。
当然ながら社内のリソースも最大限活用するが、工藤氏が携わった商品開発においては食品メーカーと連携をとる。店舗開発においてはデベロッパーや住宅メーカーまで巻き込んで、社内のリソースだけでなく社外リソースを完全に取り込んでいったことにある。
そのような組織化が行われたのは社内外の人や組織がどのように持てる力を発揮するのか、モチベーションの最大化が持ち味だ。工藤氏はその後セブンイレブンの社長となる。
我々は、現在今までにない大きな変化が予知される中で、どのように変革したら良いのだろうか、今なお環境や観光ビジネスのベンチャー企業を立ち上げベンチャー精神に満ちた工藤氏の知見を共有したい。
登壇者情報
1940年9月12日、大分県杵築市出身。東北大法卒。
東北大法学部卒業後、いすゞ自動車・ミサワホームなどを経て、76年ヨークセブン(現セブン‐イレブン・ジャパン)入社。
1981年取締役オペレーション本部ゾーンマネジャー
1986年取締役商品部長
1989年常務商品本部長
1994年専務取締役商品本部長
1997年5月社長
2002年取締役副会長
現在、環境問題に注力し、 (株)エコファームを設立、代表取締役就任。一方でマレーシア・シンガポールのマハティールグループ全面バックアップの下で日本に於ける観光事業のインフラ(例:宗教上の食事慣習への対応:ハラル・カシュルートなど)を事業として立ち上げ、今もベンチャー精神をもって新規事業開発に果敢に取り組んでいる。