登壇者:ジョン・マクナルティ(株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング)、吉村浩一(株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング)
日 時:8月30日(土) 17:00〜18:30
場 所:D301号室

講演内容

いうまでもなく、日本企業にとってグローバル化が最重要課題になっている。

特に、グローバル人材が不足していることが、グローバル化のネックになっている。したがって、どの企業も、グローバル人材の拡充に舵を切り、外国人採用や、グローバル人材育成の研修等に躍起になっている。

しかしながら、人材育成だけに力を入れるだけで、『グローバルな組織を開発する』という視点が抜けている。そのため、せっかく雇った外国人社員が辞める/活躍できない、せっかく研修を充実させても効果が出ないといったことが起きている。

グローバル組織開発とは、「グローバルなコンテキストで、健全かつ強固な組織作り」をするということだ。残念ながら、海外進出してから長い日本企業からも、グローバルな環境では、健全さや強固さに欠ける組織の姿が浮かび上がってくる。

組織開発、すなわち「健全で強固な組織づくり」は、そもそも国内組織でも十分にできていないという企業は少なくない。しかし、それができないままにグローバル化を進展させ、グローバルな組織を作ろうとすると、広がりも影響範囲も大きい分、その弊害は数倍にもなってはねかえってくる。組織開発は、どこで行うかによって本質的にやり方や試みが異なるわけではないが、グローバルでは【CSP(Cultural/Structural/Physical)の複雑性】があるので、余計に難しくなるのだ。

登壇者情報

ジョン・マクナルティ
専門分野:グローバル、ファシリテーション、組織開発、エグゼクティブ・コーチングほか
略歴:8年間の日本滞在を含め、日本とのビジネス経験は18年以上。埼玉県庁・国際部在籍中はインターナショナル・プログラムの企画・立案を担当。米国においては、印刷技術会社にて日本市場を開拓、その後、投資コンサルティング会社にてインドでのプロジェクトを遂行、また、インターネット関連企業にて日本、インド、イスラエル、英国でのパートナーを開拓する等、世界各国の企業とのビジネス経験を有す。PFCに参画後は、マネジメント研修やグローバルな組織開発を数多く手がける。それまでの多彩な国際経験を生かし、グローバル組織・人材の成長に貢献している。 2008年からはPFC APACの責任者として、環太平洋地域を対象とした顧客企業を中心に支援を拡げている。日本語、英語にての研修、コンサルティング、コーチングが実施可能。バイリンガル・コンサルタント。
学歴:オハイオ州立大学にてインターナショナル・ビジネス学士号を取得。カリフォルニア大学サンディエゴ校経営大学院にて国際経営学と環太平洋地域研究を学ぶ。
著書:「組織開発ハンドブック」(共著・東洋経済新報社)
資格:DiSC認定インストラクター、MBTI認定インストラクター、 The Ken Blanchard Companies 認定トレーナー

吉村浩一
専門分野:チーム、ファシリテーション、リーダーシップ開発ほか
略歴:(株)内田洋行、アウトソーシング・ビジネスのベンチャー企業を経て、マーケティング系調査・コンサルティング会社に移籍。この頃よりクライアント企業の人材育成に携わり、職場調査から研修の企画・コンサルティング・コーディネーション・講師まで、包括的に支援するようになる。2003年には、上記と兼務しながら、NPO法人 日本ファシリテーション協会の立上げに参画し、2004年12月まで理事を務める。PFC入社後は、ファシリテーションおよびチームをテーマに研究を行ないつつ、様々な業界の大手企業にてファシリテーター型リーダーの育成、次世代リーダーの育成ならびにチームビルディングを支援している。また、プロフェッショナル・ファシリテーターとして、理念策定や浸透、組織開発プロジェクトの支援も多数行なっている。最近は、「学習と成長のサイクル」をテーマにチームスポーツを研究しながら、人材育成、リーダーシップの発揮、関係性の開発などへの応用を図っている。
学歴:明治大学商学部商学科卒業
著書:「組織開発ハンドブック」(共著・東洋経済新報社)、「チームビルディングの教科書」(共著・秀和システム)、「話し合う技術を磨く」(共著・日経BP社)
資格:DiSC認定インストラクター、NLPマスタープラクティショナー、SLⅡ認定インストラクター
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