Use Of Selfを実践し、ファシリテーターとしてのあり方に気づく
〜ゲシュタルト療法を組織開発で実践するためには ~
ODNJゲシュタルト療法研究会では、組織開発を実践している方、したい方を対象にUse of Selfを使ったファシリテーションを学ぶためのワークショップを開催します。
組織活性化のための様々な手法や論理を学び使いながらも、もうひとつ「変容の核心」に届かない感触をお持ちの方に、どのように組織と人が変化していくのか、そのプロセスについて体感し、考えていただく場です。
ご案内
ゲシュタルト療法という心理療法についてご存知の方は非常に少ないのではないでしょうか?
ゲシュタルト療法はフリッツ・パールズが開発した心理療法で、他の心理療法との違いは身体(ソマティック)へのアプローチを特徴としています。
あまりビジネスの世界で知られていないゲシュタルト療法ですが、組織開発とは深いつながりがあります。
組織開発のベースとなっているTグループを開発したクルト・レヴィンがゲシュタルト心理学者であったり、米国NTL Instituteにはゲシュタルト療法出身の方が何人もいます。
また南山大学の組織開発ラボラトリーでもゲシュタルト療法をベースにした組織開発の手法、「ゲシュタルトOSD」のワークショックが過去に開催されたこともあります。
参照:南山大学中村先生による論文「ゲシュタルト組織開発とは何か」
http://rci.nanzan-u.ac.jp/ninkan/publish/item/11_03_03.pdf
なにより、組織開発で必須となるUse Of Selfなどのスキルは、ゲシュタルト療法のベースとなっている考え方で、ファシリテーターとして身につけるためのトレーニング手法がゲシュタルト療法には数多く用意されています。
このように組織開発との結びつきがあるにも関わらず、あまり知られていないのは、ゲシュタルト療法がマニュアルを嫌い、統一された手法がないため、非常に分かりづらいからです。
100人のファシリテーターがいれば、100のやり方があるのがゲシュタルト療法です。
このゲシュタルト療法研究会では、少しでもビジネスの方でも分かりやすくゲシュタルト療法を知ってもらい、ファシリテーターとしてのレベルアップをはかることを目的としています。
学びと探求を基本とし、前半はゲシュタルト療法についての学び、後半はゲシュタルト療法をどのように組織開発で活用したらいいのか、参加者の方と一緒に考えていきます。
第1回目はプレセミナーということもあり、そもそもゲシュタルト療法とは何かということを知ってもらいたいと思います。
更に、今後開催するコースの説明も行いますので、興味ある方はぜひ研究会にご参加ください。
研究会の目的
OD実践者としてUse of
Selfを実践できるようになり、ファシリテーション能力を向上させること
対象となる方
- 社内における組織の問題を解決したいと思っている方、している方
- 組織開発コンサルタントとしての仕事をされている方
- 組織開発のトレーニングを受けたことがある方
ゲシュタルト療法を組織開発にどう応用するのか、ディスカッションする時間などありますので、組織開発に関する最低限の知識と経験は必要となります。
期待される学び
- Use of Selfについて
- ファシリテーターとしてのあり方
- 行き詰まり(インパス)の解決
- 人や組織が「変容する」プロセス
参加条件
- ODNJ会員
- ODNJ入会を検討している外部の方
参加費用(各回)
- ODNJ会員) 1,000円
- 一般) 1,200円(ODNJに入会を検討されている方、事前にteams@odnj.orgにご連絡ください)
第一回開催案内
開催日時
2023年9月28日 19:30〜21:30
開催方式
ハイブリッド(リアル&オンライン)
ワークなどはリアル参加者のみとなりますので、できる限りリアルでの参加をおすすめします。
開催場所
東京代々木
申し込まれた方に詳細な場所をお伝えします。
第一回テーマ
はじめてのゲシュタルト療法(Use of Selfの源泉に触れる)
内容
- ゲシュタルト療法とは何か
- ゲシュタルト療法と組織開発の関係
- 今後の研究会での活動についての説明
申込方法
Peatixのページからお願いします。
https://teams0928.peatix.com
ファシリテーター
大槻貴志
- 企画経営アカデミー株式会社 代表取締役
- ゲシュタルト療法士
- ゲシュタルト療法学会元評議員
早稲田大学卒業後、キヤノンに入社。キヤノンでは経営人材育成コースに配属され、リーダーシップ及び組織開発の基礎をたたき込まれる。
キヤノン退社後、新規事業の中毒者として、数多くの新規事業の立上げと失敗を経験し、事業成功には営利性ではなく、人間性中心のアプローチが必要だということに気づく。より深く、人間心理のメカニズムを学ぶために、交流分析、再決断療法、ゲシュタルト療法と数多くの心理療法のトレーニングを受ける。
得られた知見を元に、新規事業における書籍「社内新規事業コンパス――イノベーションを起こすための[リレーショナルスタートアップ]の技法」を出版。
組織開発コンサルタントとしては、社員の無用なストレスを無くすことをミッションとして、組織のウェルビーイング向上の働きかけを大企業から中小企業まで行っている。
現在はゲシュタルト療法の探求をさらに進める一方で、ビジネスとどう融合させるか、日夜研究中。