テーマ
「経験のサイクル」と「未完了の事柄」〜組織の未完了に気づき、行動変容が起きるプロセスを学ぶ〜
ゲシュタルト療法研究部会の第4回目は、「経験のサイクル」と「未完了の事柄」に焦点を当てます。
ゲシュタルト療法の基本は、クライアントに「気づき」を提供することで、意思決定や判断が難しく、行動が凍りついてしまった状態を解消するサポートをすることです。このプロセスを図式化したのが「経験のサイクル」です。
組織開発に従事している方であれば、「経験学習サイクル」はおそらく馴染み深いものとなっているでしょう。「経験学習サイクル」は経験を通じて学び、その学びを実践に結びつけるサイクルであり、新しい経験から気づきを得て、それを活かして行動変容を促すプロセスを指します。
これらは似たような概念ですが、大きな違いは思考の壁をどう乗り越えるかにあります。
ゲシュタルト療法では、状況を頭の中で整理するのではなく、自分の体に起きている感覚に注意を払います。これは、前回の内部領域の学びとも関連しています。
このアプローチにより、思考が硬直して考えを変えようとしない方に対するヒントが得られるはずです。
また、経験のサイクルを一巡させることが理想ですが、途中で止まり、未完了のまま残ることがあります。これをゲシュタルト療法では「未完了の事柄」と呼びます。
この「未完了の事柄」は気づかないまま無意識の中に残り、しばしば人の行動に影響を与えます。理解はしているけれど、行動がそれに反してしまうような時です。
ゲシュタルト療法を組織開発に応用する際には、組織の「未完了の事柄」を見つけることが鍵です。不正品質問題、ハラスメント、無理な投資、社内での争い、成果を出さない行動など、これらの背後には「未完了の事柄」が潜んでいることがあります。組織の「未完了の事柄」を解決することは、次のステップにつながる可能性があります。第4回では、これらのメカニズムについて詳しく解説します。
予定しているコンテンツ
(内容は予告なく変更になる場合がございますので、ご了承ください)
・気づきと行動変容の関係
・行動変容のプロセスを明確にした経験のサイクル
・経験学習サイクルと経験のサイクルの違い
・思考のカベを突破するために
・欲求が完了できずに止まる未完了の状態
・未完了の事柄によって引き起こされるコントロールされていない自我
・組織における未完了の事柄
・未完了の事柄を完結させるための介入のしかた
開催日
2024年1月31日(水)19:30-21:30
お申込
参加条件
ODNJ会員
ODNJ入会を検討している外部の方(事前にteams@odnj.orgへご連絡ください)
参加費用(各回)
会員)1,000円
一般)1,200円(ODNJに入会を検討されている方)
開催方式
ハイブリッド(リアル&オンライン)
ワークなどはリアル参加者のみとなりますので、できる限りリアルでの参加をおすすめします。
▶チケットについて
チケットはリアルでの会場参加、オンラインでのカメラオン参加、オンライン聞くのみor録画視聴の3種類がございます。
ワークはリアル参加者が対象となります。オンラインの方はオブザーブでの参加となります。
ディスカッション、質問などは、リアル及びオンラインカメラオン参加の方までとなります。
質問がカメラオンの方までを対象としているのは、質問内容についてこちらからお聞きすることがあるからです。
ご自身の状況に合わせてお選びください。
開催場所
東京代々木
企画経営アカデミーセミナールーム
東京都渋谷区代々木1−37−7 勝栄ビル601
https://maps.app.goo.gl/VvEgocP1x1HqpTiD6
※ご注意!!※
グーグルマップ上の地図に間違った住所が記載されています。
上記住所が正しい住所ですのでお気をつけください。
駅から徒歩1分の場所です。
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「ODNJゲシュタルト療法研究会について」
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研究会の目的
OD実践者としてUse of Selfを実践できるようになり、ファシリテーション能力を向上させること
ファシリテーター
大槻貴志
* 企画経営アカデミー株式会社 代表取締役
* ゲシュタルト療法士
* ゲシュタルト療法学会元評議員
早稲田大学卒業後、キヤノンに入社。キヤノンでは経営人材育成コースに配属され、リーダーシップ及び組織開発の基礎をたたき込まれる。
キヤノン退社後、新規事業の中毒者として、数多くの新規事業の立上げと失敗を経験し、事業成功には営利性ではなく、人間性中心のアプローチが必要だということに気づく。
より深く、人間心理のメカニズムを学ぶために、交流分析、再決断療法、ゲシュタルト療法と数多くの心理療法のトレーニングを受ける。
得られた知見を元に、新規事業における書籍「社内新規事業コンパス―イノベーションを起こすための[リレーショナルスタートアップ]の技法」を出版。
組織開発コンサルタントとしては、社員の無用なストレスを無くすことをミッションとして、組織のウェルビーイング向上の働きかけを大企業から中小企業まで行っている。
現在はゲシュタルト療法の探求をさらに進める一方で、ビジネスとどう融合させるか、日夜研究中。
対象となる方
* 社内における組織の問題を解決したいと思っている方、している方
* 組織開発コンサルタントとしての仕事をされている方
* 組織開発のトレーニングを受けたことがある方
* ゲシュタルト療法を組織開発にどう応用するのか、ディスカッションする時間などありますので、組織開発に関する最低限の知識と経験は必要となります。
期待される学び
* Use of Selfについて
* ファシリテーターとしてのあり方
* 行き詰まり(インパス)の解決
* 人や組織が「変容する」プロセス
今後の予定
(タイトル、内容は予告なく変更となる可能性がございます)
第五回目 3月13日(水) 19:30〜21:30
「受け入れることが変化を起こす、変容の逆説理論」
第六回目 4月17日(水) 19:30〜21:30
「葛藤の原因となり、抵抗の要因ともなる5層1核」