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【会員自主企画 ODNJチーム共創活動】ゲシュタルト療法研究会勉強会のご案内

【会員自主企画 ODNJチーム共創活動】ODNJゲシュタルト療法研究会 第十回 テーマ:組織変革のための「グループ対話と現象学」~客観と主観の狭間で見出す、新たな組織の姿~

チーム共創委員会からのご案内です。

ゲシュタルト療法の真髄は、クライアントの「今、ここ」での体験に焦点を当てることにあります。このアプローチの根底にあるのが、現象学の哲学です。創始者フリッツ・パールズが大きな影響を受けたフッサールの現象学を理解することで、ゲシュタルト療法の本質により深く迫ることができるのです。

本セミナーでは、現象学の基本概念をゲシュタルト療法の実践に直結する形で学び、より深いレベルでクライアントの体験世界に寄り添う技術を磨きます。

なぜ今、グループ対話と現象学なのか?

現代の組織経営において、数字による客観的指標が重視される一方で、そこで働く人々の主観的な見方や体験が軽視される傾向にあります。しかし、組織は本当に数字だけで語れるものでしょうか?
現象学の創始者フッサールが提唱した「意識と対象の相関関係」の考え方は、組織を新たな視点で捉え直す鍵となります。本セミナーでは、現象学の基本概念を学びながら、組織における「普遍主義」と「相対主義」の対立を解き明かし、真の組織変革への道筋を探ります。

このセミナーで得られる3つの学び

  • 「気づき」の本質: 現象学の「志向性」の概念から、ゲシュタルト療法における「気づき」の深い意味を理解し、クライアントの気づきを効果的に促進する方法を学びます。
  • 「今、ここ」の真の意味: フッサールの「生き生きした現在」の概念を通じて、ゲシュタルト療法が重視する「今、ここ」の体験に新たな洞察を得ます。
  • 「エポケー」と「判断停止」: 現象学的還元の手法を学び、ファシリテーターとしての先入観や判断を括弧に入れる (エポケー) について理解します。これにより、クライアントの体験世界により純粋に近づくことができます。

本セミナーで提起する3つの観点

  • 「数字の経営」vs「個の経営」: 組織の真の姿は、客観的な数字だけでなく、そこで働く人々の主観的な認識によって形成されています。両者のバランスを取ることで、不正問題の土壌を防ぎ、健全な組織文化を育む方法を学びます。
  • グループ対話の新たな可能性: ノエマ(認識の対象)、ノエシス(認識の行為)、エポケー(判断停止)という現象学の3つの概念を用いて、チームメンバーの「気づき」を促進する革新的なグループ対話の手法を模索します。
  • 言語化の壁を超える: 現代人が陥りがちな「思考による語り」から脱し、個人の体験を豊かに表現する技術を磨きます。これにより、世代を超えたコミュニケーションの促進と、組織内の共通理解の醸成を図ります。

多様な見方を受け入れることから始まる組織変革。ゲシュタルト療法が織りなす新しい可能性を、共に探求しましょう。
経営者および組織開発実践者の方々のご参加を心よりお待ちしております。

※ 本セミナーは、前回までの内容を踏まえつつ、新たな視点で組織変革に取り組む方々のために構成されています。初めての方でも十分に理解し、実践できる内容となっておりますので、奮ってご参加ください。

予定しているコンテンツ

(内容は予告なく変更になる場合がございますので、ご了承ください)

  • 現象学の基礎を作ったフッサール
  • 現職学3つの呪文、ノエマ、ノエシス、エポケー
  • 対象ではなく、個人の体験を語る現象学
  • 思考で語りがちな現代人、体験との区別がポイント
  • 思い込みを外し、自分を観察するために必要な判断停止
  • 現象学が生まれた背景
  • 普遍主義と相対主義
  • 普遍的な真理への戦い
  • 相対主義が抱えた問題点
  • ゲシュタルト療法が取り入れなかった本質観取
  • ルヴィンの壺と志向性
  • ゲシュタルト療法3つの領域のおさらい
  • 言語化へのカベ
  • 「個の経営」対「数字の経営」
  • チームに気づきを与えるグループ対話のしかた
  • 合意形成をしなくても、組織に変革をもたらす「気づき」

開催日

2024年10月2日(水) 19:30-21:30

チケットについて

チケットはリアルでの会場参加、オンラインでのカメラオン参加、オンライン聞くのみor録画視聴の3種類がございます。ご希望に合わせてお選びください。
ディスカッション、質問などは、リアル及びオンラインカメラオン参加の方までとなります。
質問がカメラオンの方までを対象としているのは、質問内容についてこちらからお聞きすることがあるからです。
申し込まれた全ての方に、後日録画したものを編集してお送りします。

開催場所

東京代々木
企画経営アカデミーセミナールーム
東京都渋谷区代々木1−37−7 勝栄ビル601
※ご注意!!※ 「企画経営アカデミー」で検索をするとグーグルマップ上で間違った住所が表示されています。上記住所が正しい住所ですのでお気をつけください。駅から徒歩1分の場所です。

ODNJゲシュタルト療法研究会について

研究会の目的

OD実践者としてUse of Selfを実践できるようになり、ファシリテーション能力を向上させること

ファシリテーター

大槻貴志
* 企画経営アカデミー株式会社 代表取締役
* ゲシュタルト療法士
* ゲシュタルト療法学会元評議員
早稲田大学卒業後、キヤノンに入社。キヤノンでは経営人材育成コースに配属され、リーダーシップ及び組織開発の基礎をたたき込まれる。
キヤノン退社後、新規事業の中毒者として、数多くの新規事業の立上げと失敗を経験し、事業成功には営利性ではなく、人間性中心のアプローチが必要だということに気づく。より深く、人間心理のメカニズムを学ぶために、交流分析、再決断療法、ゲシュタルト療法と数多くの心理療法のトレーニングを受ける。
得られた知見を元に、新規事業における書籍「社内新規事業コンパス――イノベーションを起こすための[リレーショナルスタートアップ]の技法」を出版。
組織開発コンサルタントとしては、社員の無用なストレスを無くすことをミッションとして、組織のウェルビーイング向上の働きかけを大企業から中小企業まで行っている。
現在はゲシュタルト療法の探求をさらに進める一方で、ビジネスとどう融合させるか、日夜研究中。

スーパーバイザー

ゲシュタルトネットワークジャパン代表理事 百武 正嗣

対象となる方

  • 社内における組織の問題を解決したいと思っている方、している方
  • 組織開発コンサルタントとしての仕事をされている方
  • 組織開発のトレーニングを受けたことがある方
  • ゲシュタルト療法を組織開発にどう応用するのか、ディスカッションする時間などありますので、組織開発に関する最低限の知識と経験は必要となります。

期待される学び

  • Use of Selfについて
  • ファシリテーターとしてのあり方
  • 行き詰まり(インパス)の解決
  • 人や組織が「変容する」プロセス

参加条件

  • ODNJ会員
  • ODNJ入会を検討している外部の方(事前にteams@odnj.orgへご連絡ください)

参加費用(各回)

  • 会員:1,000円
  • 一般:1,200円(ODNJに入会を検討されている方)

開催方式

ハイブリッド(リアル&オンライン)
ワークなどはリアル参加者のみとなりますので、できる限りリアルでの参加をおすすめします。

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