倫理ガイドライン
OD Network Japanの年次大会における発表、機関誌「ODジャーナル」への投稿、および、ODNJ会員がODNJに関連する事例等を他学会で発表する場合は、以下の倫理上の配慮が必要となります。なお、学会発表や論文投稿を以下では「発表」と表記していきます。
- 事例等を発表する場合は、事例に登場する個人および対象となるシステムの責任者に発表の了承を事前に得ること。
- 事例等の発表では、一般的には、組織名や個人名を匿名とし、「A社」「B氏」などと任意のアルファベットを用いること。なお、事例発表として組織が特定されることに意味があり、事例等の組織名や個人名を明らかにする場合は、組織名や個人名を明らかにすることについて、組織の責任者およびその個人から実名公表の了承を得るとともに、その旨を明記すること。
- 事例等の発表の際に、対象者の個人が特定される写真や資料を用いる場合は、それらの写真や資料を発表で用いることをその個人から了承を得ること。
- 研究に際して、対象者または関係者の心身に不必要な負担をかけることや、不利益をもたらすことを行わないこと。研究として発表をすることを目的としてデータ(質問紙調査やアセスメント、インタビュー調査、観察など)を行う場合は、対象者にその説明を行うこと。
- 個人が特定されるデータは発表者が適切に管理し、個人情報の保護に努め、情報やデータの漏えいがないよう、細心の注意を払うこと。
- 事例研究やインタビュー調査など、個人が特定されるデータを収集する研究を行い、その発表を行う際に、発表者が所属する機関およびデータ収集先の機関に研究倫理審査委員会がある場合は、原則として研究倫理審査を受けて承認を得ること。
- 版権所有者が明確なアセスメントや心理テストを用いた場合、版権所有者から使用と発表の許可を得ること。
- 研究データを捏造することや、文章の盗用や剽窃(他者の研究成果などの他説について出典を明記せずに使用して自説とすること)など、科学的な研究の倫理に反する行為は厳に慎むこと。
- 発表について倫理的な問題が生じた場合は、発表者個人がその責任を負うこととする。